2010/10/17
場所:社内研修室
参加:22名
≪テーマ≫
「介護事業所リスクマネジメント」
講師:多田祐二(介護支援専門員)
「身体介護について」
講師:石井和江(介護福祉士・介護支援専門員)
訪問介護事業部主催で10月17日に社内研修を行ないました。今回の研修テーマは2つ。
ひとつは、介護事業所のリスクマネジメントについての講習、もうひとつは身体介護の実習です。
午後6時から7時半まで行ないました。出席は29名。雨模様でしたが、訪問介護部のほか、介護支援事業部、事務部門の参加も得て、熱気がありました。
まず、事業所のリスクマネジメントについての講習。
講師は介護支援事業部の多田祐二管理者(介護支援専門員)。訪問介護における事故の具体的な例を挙げて説明しました。
例えば出血している膝の消毒をヘルパーが行い、後日それが原因で化膿し、家族に損害賠償を請求された事例(これは受診させなかったヘルパーと事業所の責任)、また体重の重い利用者をヘルパーが移動介助中に転倒させた場合、安全配慮が足りず責任を問われる、など。
要は職員のミスを決めつけないで、ミスの原因を把握し改善することが大切。ヒヤリハットの重要性を指摘しました。
(この講習は10月15日に開催された「介護サービス事業者支援研修会」に出席した多田ケアマネの研修報告を兼ねています)
講習の最後に、簡単にできる腰痛体操をおしえていただきました。出席者一同和気あいあいでおこないました。
次に、身体介護の実習に移りました。
講師は石井和江氏(介護福祉士、介護支援専門員)オムツ交換、ベッドからの車椅子への移乗の方法、ベッド上での移動の方法を学びました。
ビニール袋を利用してベッド上で移動する方法など、アイデア満載の実習でした。
また、移動の際の利用者の重心の置き方など、利用者もヘルパーも安心介護の方法を実際に学びました。 また、声かけの仕方、動こうとする利用者の意思を尊重して意欲を引き出すことの大切さもわかりました。
具体的には、体に触れる前に、まず肩に手を置き緊張をほぐして声かけする、その後に介護にはいるなど、介護される側に立った実習でした。
出席したヘルパーさんは 「役に立った」
「オムツの介助の仕方が再確認できた」
「御利用者をリラックスさせることが大切だ」などの感想が寄せられました。
訪問介護の研修は3ヶ月に1回のペースで開催。
次回は来年になります。
今回の研修は介護の技術向上のみでなく、リスクマネジメントという事業所の取り組むべき課題をあらためて機会になったという意味で、重要な意義がありました。